お知らせ

2020年度(第1回)教皇フランシスコ来学記念表彰式を執り行いました。

3月25日、2020年度(第1回)「上智学院教皇フランシスコ来学記念表彰」の表彰式が、2号館17階国際会議場にて執り行われました。

この表彰制度は、2019年11月26日に教皇フランシスコが本学を訪問された記憶を永く留めるために設立された「教皇フランシスコ来学記念基金」の事業の一つです。貧困や社会的弱者の課題、多文化共生社会の実現、地球環境問題などに取り組む教育研究活動や学生・生徒の活動を対象に、当該年度に取り組みを実施した学生・生徒や教職員を表彰するものです。

2020年度(第1回)は、個人1名と4つの団体を表彰することとなりました。

個人表彰

藤本恵夫(財務局管財グループ)
 四谷キャンパスのCO2排出量の大幅な削減を実現

団体表彰

  1. (1) 課外活動団体「Sophia Refugee Support Group(SRSG)」
    日本で難民認定や亡命を希望する外国人に対する支援や難民問題を理解するためのさまざまな啓発活動を実施
  2. (2) 課外活動団体「めぐこ」-アジアの子どもたちの自立をさせる会-
    インド・フィリピンの子どもたちへの継続的な学資支援を通じて、教育を受ける機会の保障と自立を支援する活動に長年にわたって尽力
  3. (3) ソフィア オリンピック・パラリンピック 学生プロジェクト Go Beyond
    東京2020大会を契機に誰もが輝ける共生社会の実現を目指す活動を展開
  4. (4) 上智大学ソフィア会金祝燦燦会
    外国人留学生の支援・交流を活動の中心におき、留学生の心と生活を支援

受賞者と関係者で記念撮影(写真撮影のため一時的にマスクを外しています)
受賞者と関係者で記念撮影
(写真撮影のため一時的にマスクを外しています)

表彰式の冒頭、アガスティン・サリ上智学院総務担当理事から、「教皇様は世界中の国々を訪問していますが、大学に訪れて講演するというのは滅多にありません。それだけをとってみても上智大学は特別に価値のある大学といえるでしょう。上智学院は、教皇様の本学来学を一回限りの出来事にしないために、この表彰制度を設けました。今回表彰された皆さんは、教皇様のメッセージにある『よりよい社会と希望にあふれた未来』を創るために建設的な活動をしていることが評価されました。今後も本学の建学の理念にあった活動を続けていってください。それが本学の教育精神や教皇様のメッセージを広く社会に伝えることになります」との挨拶がありました。

続いて、佐久間勤上智学院理事長から各表彰者・団体に表彰状が贈られました。また、表彰者・団体の代表者から、それぞれ受賞の挨拶がありました。

表彰後、李聖一 カトリック・イエズス会センター長から、「教皇来学を記念して何かしたいという思いで始まった制度であり、短期間でここまでこぎつけたことについて、関係の方々に感謝申し上げます。全部で12件の応募があり、すべてが素晴らしい活動を行っていますが、選考委員会で個人・団体合わせて5件の表彰といたしました。今回の表彰は、今までの活動に対して感謝するとともに、これからもその活動を継続してほしいという激励の意味も込められています。この表彰制度が長く続き、社会にも知られ、上智ならではの制度として認知されることを期待しています」と述べ、閉会の言葉としました。

受賞者からのメッセージ

藤本恵夫さん(財務局管財グループ職員)
「再生エネルギーの導入はどうしてもコスト増となってしまいますが、これまでの電力調達業務の経験を活かして、コストを抑えて再生可能エネルギーを導入することができました。また、契約先会社の担当者が本学卒業生であり、母校に役に立つ仕事をしたいとの熱意が非常に感じられました。今回の受賞は自分一人の力だけでなく、多くの方々の協力があってのことです。」
Sophia Refugee Support Group(SRSG)
代表 メグミ・マリャリさん(国際教養学部3年)
「SRSGは、日本社会と日本に来る難民申請者や難民をつなぐ架け橋となることを目標に2017年に創設された学生団体です。現在のコロナ禍の中で、対面での活動ができないなどの制限はありますが、食料やマスク・衣料などの物資調達を通じて、コロナ禍の中で孤立しがちな難民に対して可能な限りの支援を行っています。教皇フランシスコの言葉や上智の教育精神“Men and Women for Others, with Others”を胸に、これからも日本にいる難民に対する支援活動に積極的に行っていきたいです。」
「めぐこ」-アジアの子どもたちの自立を支える会-
副代表 渡邊勘太郎さん(経済学部経済学科3年)
「私たちは、1975年の設立以来46年にわたって活動を続けており、現在、インド・フィリピンの約2千人のこどもたちの学習支援を行っています。2020年度は、例年行っている活動がほとんどできない1年でした。自分が手掛けていたチャリティーコンサートが中止と決まったときは、目の前が真っ暗になってしまいました。しかし、まだやるべきことがあると思い直し、若い世代に国際協力について考えてもらうためのオンライン講座を開催し、結果的に多くの人に参加してもらったことで、やっと自分の努力が報われた気がしました。2021年度は『チャレンジ』を目標に掲げ、変化の多い状況だからこそ、貪欲にチャンスをつかみ取っていきたいです。」
ソフィア オリンピック・パラリンピック 学生プロジェクト Go Beyond
共同代表 野原真子さん(総合グローバル学部4年)
「Go Beyondは誰もが輝く共生社会の実現を目指して、学生ならではの視点を生かした活動をしています。オリンピック・パラリンピックの価値や、この大会を通じて社会にどういうことが伝えられるのかという点を常に考えながら活動を続けていきたいと思っています。本学の教育精神を胸に、他者に寄り添い、多様な人々を繋ぐ機会をオリンピック・パラリンピックを通じて作っていきたいです。」
上智大学ソフィア会金祝燦燦会
会長 濱口吉右衛門さん(1960年経済学部経済学科卒)
「会金祝燦燦会は、金祝(卒業後50年)を迎えた卒業生が集まり、母校に対して何かできないだろうかという思いで結成され、発足から10周年を迎えました。特に外国人留学生の支援を活動の中心に置いています。年金生活者も多い中、会員からの会費により、留学生支援を行っています。コロナ禍の中でも前向きな意思を持つ留学生と接して、勇気と元気と素晴らしさをいただき、私たちも助けられています。これからも、今まで以上により深く、より長く留学生に寄り添いたい。それが会員にとっての大きな励み、喜びとなります。」